よい社会の探求
ロールズとかギデンズとかをなんちゃって読みしていた時代を思い出した。
彼らの引用を読んで「昔の著名なこの人って、こーゆーこと言ってたんだ!」とわかった気になっていた頃。
この本も、気をつけないとそういう風に読めてしまうなーと思った次第。
思想史は面白いけど、ただの「まとめ」であれば、結局まとめる人の「まとめたい方向性」があってのまとめになってしまうわけで、それぞれのテキストを象徴するものではない。
しかもこの本は、「よい社会の探求」というタイトルがつきつつ、実際は「よい社会の探求をどのようにしてきたのか」だったのか、というのがちょっとがっかり。
結局読むほど、「よい社会ってなんじゃい」という思いがぬぐえなかったけど、最終的に「正解はリクールの考え方じゃないかな」みたいな方向性がでてきて、「よい社会っていうのは結局、個々人それぞれの物語の中にある」のかなーと思った。
ともかく、新生児を育てながら読む本じゃないね。思うことがあっても、とてもじゃないけど、思考をまとめられない。が、少なくとも、今までの思想史の系譜をある程度概観することで、多少の議論の武器は得られたかもしれない。
他方、何千年も議論されてても、結局思想史でかんがえられていることがなかなか行き渡らないことを考えると、実践とはなんなのか、と考えさせられる。
鼻(ニコライ・ゴーゴリ)
- 作者: ニコライゴーゴリ,イリーナザトゥロフスカヤ,Irina Zatulovskaya,工藤正廣
- 出版社/メーカー: 未知谷
- 発売日: 2013/09
- メディア: 単行本
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図書館で目にして、何故か借りてしまった一冊。
大爆笑というほどではないのですが、確かにファニーなお話でした。
「なんでそーなるかな」と思いつつ、予想外の出来事があったときについつい行ってしまいがちな行動・思考回路が多少デフォルメされながらも、なかなか忠実に表現されているなーと。
生きていく上で大事なのは、ユーモアだと思うんですよね。
今後も、こういうユーモアがあるお話を読んでみたいな。と。
ロシア文学は、今後も少し読み進めてみたいなー。
月刊pen ムーミン完全読本
Pen (ペン) 『特集 映画公開で再び注目される永遠の名作 ムーミン完全読本。』〈2015年 2/15号〉 [雑誌]
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空前のムーミンマイブームのなかで、より一層ムーミン熱を高めてくれた一冊。
近所の図書館で手に入れました。
それにしても可愛いのなんのって。
今までのムーミンの歴史やら相関図やら、気になる情報がたくさん載っていました。
いつこの熱が冷めるかしらね。
ラスト5イヤーズ
A Part of That - The Last 5 Years - YouTube
やっぱり、オリジナルの方の歌声は最高に美しく、物憂げ。
昨日、大好きなj-waveで新作映画「ラスト5イヤーズ」を見てきました。
以下、いろいろな感想を。
1.恵比寿ガーデンシネマについて(試写会会場)
座席がめっちゃいい!映画見るなら絶対ここにきたい!
前の席との幅もしっかりあるし、お尻も(あまり)痛くならない。
ユナイテッド・シネマ 映画館 UNITED CINEMAS | 上映スケジュール、インターネットチケット購入など映画情報が満載
みたい映画もいろいろあるし、トイレやお店もすっごいおしゃれで、映画の世界に浸れる。ビールがヱビスビールというのもたまらない。
2.ラスト5イヤーズについて
2.1映画の曲
今回、夫と二人で完全に映画の曲にハマり、このブログを書きながらも聞いている始末・・・
アナ・ケンドリックは決して嫌いじゃないんだけど、なにせ、高い声がキンキンして、聞いていてとっても辛いので、このオリジナルバージョンを聞いて、こころがキュンキュンしている。
映画全編を通して、ピアノの響きが最高にいい。和音も、感情を非常に深く・的確に表している感じがする。特に不協和音がでてくるタイミングが絶妙で、身悶えするぐらい。
オリジナルバージョン、どっかで借りれないかな。映画は「出会い」と「別れ」を描いているから悲しい曲ももちろんあるんだけど、曲を単体で聞いているととても美しくって、自分を元気づけたい時に聞きたい曲ばかり!!
私は「Nobody Needs To Know」が大好き。歌詞とかストーリー展開的には一番嫌いなシーンなんだけど、この曲の感情の表現の仕方が、たまらなく胸を締め付けるし、本当に美しい。和音って、こんな風に使えるんだ!これを作曲したJason Robert Brownは天才だと思うわ。
Nobody Needs to Know - The Last 5 Years - YouTube
あと、The Next Ten Minutesという曲もいい。
The last Five years - The Next Ten Minutes - YouTube
この映画で唯一、愛し合っているデュエット。でも、最初と最後の歌詞が同じで歌い手が違う、という、それだけのことが、不穏さを語るんだよね。本当に素晴らしい曲。
2.2映画の内容
映画の内容について
この映画を見たせいで、平和だった夫と2時間近く喧嘩。シーンの捉え方や感情移入がまるで違っていて、相手に対して不信になるぐらいだった。そのぐらい、この映画は、非常によく男性と女性の感情を表現していると思う。
ただ、だからこそ、ストーリーの陳腐さと軽さが少し気になってしまった。夢を追いかけるのは美しいことだよ、素晴らしいことだよ、でもさ、誰もが夢を掴めるわけではないし、夢を掴めないからといって幸せになるわけではない。いや、夢を掴んだからといって幸せになるわけでもない。まさに、ジェイミーがそうであったように。
夫が言っていたことだけど、この映画に「夢?別にいいよ、普通の幸せが一番」みたいなメッセージがあればまだ救いがあったんだろうけど、そういった、ちょっと踏み込んだメッセージがないから、最終的にこの終わりに絶望しかみいだせないような気持ちになった。
実際のところはわからないけど、「別れと出会いを交差させたミュージカル」という発想が強すぎて、ストーリーが十分揉まれていないんじゃないか、という気持ちにさえなった。曲がいいからこそ、それが本当にもったいない。
恋はしたくなくなるけど、大声で歌いながら日常を送りたくなること間違いなし!
私の日常がウェストサイドストーリーになる度 ★★★★☆
アメーバ経営
転職活動の際にちょっとしたキッカケがありまして、興味を持ちました。
本自体は読み易い、はずなのに、3週間ほどかかってしまって・・・
転職活動しながらの読書だった、ということも確かにありますけども、それ以上にいろいろ問題が目につくという・・・
読み終えて思うのは、多分これ、凝縮すれば10ページぐらいで終わることを、何度も何度も繰り返し書いてるんですよね。だから、最後の方は既視感しかない・・・
・「人類はその黎明期において」といきなり1万年前ぐらいに飛んで歴史的解釈をするんだけど、これは本当に歴史科学的に正しい話なのだろうか。商売が大きくなり、経営者と労働者という関係が生まれたわけではないと思うし、そもそも経営者的立場にいた人は「自分の儲けを増やす」ことが命題だったと思うんですが・・・詳しい人に聞いてみよう
・何度も出てくる「フィロソフィー」って、確かに理想的だしそういう会社に勤めたいと思うけど、いわゆる「強制された自発性(by「労務管理の生成と終焉」日本経済評論社 2014/4)」を促しているだけ。「公平、公正、正義、勇気、誠実、忍耐、努力、博愛」というのは、一見、確かに正しいけど、実は非常に曖昧な概念で、とくに会社人として生きる時に、それぞれの概念に悩むことはある。公平と一言でいっても、どんな人に対しても同じように接することも、頑張っている人を頑張っているなりに評価することも「公平」という形で表現される。
つまり、これらの文言を用いて、結局は経営者・上司などの思う方向に持っていきたいだけだし、むしろ何かの失敗などを追及するときに、上記の一見「人として大切なこと」に訴えかけるのは、良心に直接訴えかけるためよりインパクトが大きく、申し訳ないけど「ブラック企業化」を後押ししているだけに思える。
→この辺りは、月次の予定は「リーダーの強い意志と努力によって100%達成されるべき」という文言や、経営者や上司が掲げた目標を達成するという目標を達成するためには、「大幅な値下げをしようと、何としても採算を出すのだ」という気合が大事だとする考え方にも通じる。結局は「なんとかしてください」という丸投げの理論。
いろいろと著者の強い思いがあるのはよくわかったし、その思いの結果、このような大きな会社になった、と思っているということはよくわかったけれど、本質的なところは研究者などにしっかり調べてもらわなきゃなんだろうな。調べてあるかもしれないですね、私が知らないだけで。
知らない会社について「ブラック企業」などというレッテル張りをするつもりはないんですが、この本を読む限りは、ブラック企業になる要素は十分持ち合わせた会社なのではないかと思ってしまいました。知り合いに、関連企業で人事系のことをやってた人がいると思うので、ちょっと聞いてみようかな。
私も花!
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謎解きはディナーのあとで
映画『謎解きはディナーのあとで』予告編 / The After-Dinner Mysteries - Movie ...
全く本を読むこととは無縁だった私の妹が、「最近、『謎解きはディナーのあとで』って小説読んでるんだ、面白いよ」と言っていたのは、大変な衝撃だった。
その後、テレビドラマでやっているのは薄々知っていたし、というか撮影現場をみたし、興味がないわけではないんだけども、なんとなくうーん違うな、と思っていて、そして、映画版をやるということで録画してみたんだけど、やっぱ、想像通りだった!
推理は面白いし、櫻井君もかっこいいけど、ものすごいドタバタな中で、進んでいく感じが疲れる・・・
あと、竹中直人引き入るこそ泥軍団がうるさい・・・
セイレーンの涙とKライオン二つを守るとか、二人殺人にあうとか、なかなか難しい推理でそれ自体はすごく面白いので好きだけど。
ドラマを見返すか、と言われたら・・・見返さないな・・・
妄想するぶんにはなかなかおいしいおかずになるんだろうけどね、執事喫茶的な。ああいう、ドSな執事いいわー
エロ妄想度★★★☆☆