お金は銀行に預けるな
お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/11/16
- メディア: 新書
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いわゆるHow to本です。
ただ、金融系のHow to本のなかでは比較的マシな方なんだと思います。
リスクとリターンの関係をわかりやすくいろいろと説明してくれます。
思わず「投資信託に預けようかな」という気持になりますw
まー、月に4万は、現段階では結構厳しいな・・・
働き始めたらやるかもね。
ただ、「投資信託でお金が充分に儲かれば、もう会社にしがみつく必要はないから、残業などのかたちで会社に貢献する必要がない!だからワークライフバランスも望ましい形で行う事ができそうだし、独立もできるし・・・」みたいな記述がやたらめったらあったのは頂けない。
どういう根拠でそういうのか、どこからどういうデータが得られるのか、どういう論理でそういうのかをもうちょっとしっかり明らかにしないと、飲み屋でおばちゃんが「あたしはこうやって成功したのよ!」ってぼやいてるのと同じレベルだと思うのです。
確かに日本人はお金のことには疎いし、経済学部出てても「投資信託なんてギャンブルだ!」ってゆってる人はやたらめったらいるので、そういう人に対して「そーでもないよっ!」っていいたいなら、強力な助っ人本となるでしょう。
ただ、日本人がアメリカ人と同じように金融を追いかけ回し、平気で自分の資産運用とかを話しだすのが本当に理想的なんでしょうか。
「アメリカ人はこういう風な人が多い」という現実(まー本当にそういう現実があるのかあたしはしらんのだが)がいつの間にか「わたしたちはこういう風に生きなきゃ行けない」という理想に置き換えられているのがわからん。
日本には日本の歴史とかがあったりするわけで、そんな無条件に「アメリカ人みたいになりましょう」っていうのはちょっとなぁ・・・
もうちょっと、その辺を精査してくれたら、むしろ面白いのに・・・と思ったり。
せめてヨーロッパの人はこうですよねーみたいな話があれば・・・
こういう、無条件な外国の真似をしたがるのは、エセ知識人にありがちな話なのだと思います。
私はそうならないように、すっごい気をつけなくては!と思いました。