This is the day

レビューを書いて文章力をあげたいという甘い考えの産物です。

自由とは何か

自由とは何か (講談社現代新書)

自由とは何か (講談社現代新書)

この本を読んで確信したんですが、結局物事は「バランス」ですよね。
原理主義的なのもいけないけど、興味がないのも問題。
「中庸」がいいのだ、というのが私が受けとったメッセージ。

本の内容としては、私たちが安易に使いがちな「自由」を究極まで掘り下げています。
もう、自由論はお腹いっぱいです。笑

結局、自由の背景には「価値観」や「共同体」という存在があります。
それを抜きにした「なにしてもいいんだ的自由」は本当に自由といえるのか?
著者はそれに「ノー!」といいます。
そして、歴史の中で、共同体を守るために「犠牲」を必要とする私たちは、
その犠牲が自分だったかも知れない、ということを肝に銘じた上で
「責任」を持つことになるのだ、というお話。

途中で丸山真男も引用されてましたが、むしろ家永三郎の「戦争責任」を思い出しました。

結局、自由よりも「善」「徳」「義」といった(そして古くからある)ことが先立つようです。
それはわからなくもないような気がするよ…

いろいろな価値観があって、それはそれでいいんだけど、
大事なのは、自分の価値観をもちつつ、他人の価値観の存在を認めること。
お互いがそうできれば、きっと理想的な世の中になるのでしょう。

うーん本当にそうなのかな。
いや、そうなのかもしれないけど。
なんかみんなが言ってることとさしてかわらない気もしてきます。
読んだ意味あったのかな…笑

個人的には人が「自由」というとき、他の人に「認めて欲しい!」という思うが強くあるんじゃないかな、と思う。
つまり人が「自由」という時に、果たして本当に「自由」を意味しているのか、ということ。
まぁそうなると、結局この本が言うように、自分が認めて欲しいと思っていることを、共同体が認めてくれるかどうか、ということがとても重要になるんだなぁ…

うーん

わかったようなわからないような…他人には説明できないのかも…ダメじゃん…笑