自由とは何か
- 作者: 佐伯啓思
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/11/19
- メディア: 新書
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この本を読んで確信したんですが、結局物事は「バランス」ですよね。
原理主義的なのもいけないけど、興味がないのも問題。
「中庸」がいいのだ、というのが私が受けとったメッセージ。
本の内容としては、私たちが安易に使いがちな「自由」を究極まで掘り下げています。
もう、自由論はお腹いっぱいです。笑
結局、自由の背景には「価値観」や「共同体」という存在があります。
それを抜きにした「なにしてもいいんだ的自由」は本当に自由といえるのか?
著者はそれに「ノー!」といいます。
そして、歴史の中で、共同体を守るために「犠牲」を必要とする私たちは、
その犠牲が自分だったかも知れない、ということを肝に銘じた上で
「責任」を持つことになるのだ、というお話。
途中で丸山真男も引用されてましたが、むしろ家永三郎の「戦争責任」を思い出しました。
結局、自由よりも「善」「徳」「義」といった(そして古くからある)ことが先立つようです。
それはわからなくもないような気がするよ…
いろいろな価値観があって、それはそれでいいんだけど、
大事なのは、自分の価値観をもちつつ、他人の価値観の存在を認めること。
お互いがそうできれば、きっと理想的な世の中になるのでしょう。
うーん本当にそうなのかな。
いや、そうなのかもしれないけど。
なんかみんなが言ってることとさしてかわらない気もしてきます。
読んだ意味あったのかな…笑
個人的には人が「自由」というとき、他の人に「認めて欲しい!」という思うが強くあるんじゃないかな、と思う。
つまり人が「自由」という時に、果たして本当に「自由」を意味しているのか、ということ。
まぁそうなると、結局この本が言うように、自分が認めて欲しいと思っていることを、共同体が認めてくれるかどうか、ということがとても重要になるんだなぁ…
うーん
わかったようなわからないような…他人には説明できないのかも…ダメじゃん…笑