神話と意味
- 作者: クロードレヴィ=ストロース,大橋保夫
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1996/12/16
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 28回
- この商品を含むブログ (31件) を見る
ありきたりですが、レヴィ=ストロースって、すごいな、って思います。
敢えていうと、なんか深読みしすぎな気もしますが、
でも、説得されるってことは、やっぱり、その通りなのかも。
短い本だし、とっても読みやすいので、とりあえず読んで欲しいのですが、
私が一番気になったのは、やっぱり神話と音楽かな。
神話が表舞台から消えたと同時に、音楽のなかに神話の形式が取り込まれたという話。
ワグナーやフーガが例にあげられてて、とっても面白かった。
歴史や科学に関しても、神話との類似性や、神話との関係が取り上げられていて面白い。
さらに、「そもそも神話とかよくわからん!」という人にオススメなのが「兎唇と双生児(第三章)」というわけで、かなり盛りだくさん。
神話との類似性というのが1つのキーワードになっているようにも感じるけど、類似している点をみつけることで比較ができるようになるため、実は「違い」がよりわかりやすくなっているともいえると思います。
レヴィ=ストロースってきくと「近親相姦」な人(というか、私はそのイメージだった。まぁ、今もだけどw)も、「え、なんでレヴィ=ストロースが近親相姦なの!」って人も、はたまた「え、レヴィ=ストロースと『リーバイス』って親戚!?え、これ同じ名字なの!?」という人も、是非導入に手にとってほしいです。