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レビューを書いて文章力をあげたいという甘い考えの産物です。

なぜ聖路加に人が集まるのか

なぜ聖路加に人が集まるのか

なぜ聖路加に人が集まるのか

聖路加病院にそもそもどれぐらい人が集まっているのかわからないのですが、聖路加病院のことを聞くと、決まって、ボジティブな反応とネガティブな反応がくるなーと、思ってました。

ポジティブなものとしては「きれい」「おしゃれ」「職員がいい」をはじめ多岐にわたりますが、ネガティブなポイントはただ一つ。「お金持ち商売をしている」ということ。

この本を読むと、その「お金持ち」と言われる部分の多くが、人々のイメージと誤解の上になりたっているのではないか、と思わされました。

というか、そもそも、医療って金がかかることなんだよなー。
薬を開発するのに10年以上かかるし、その間の開発費(人件費も含める)は必要な訳じゃないですか。
病院も、高い設備をかね揃えているし、そもそもお医者さんとお話することだってただじゃない(カウンセリングが非常に高額であることを考えれば当たり前でさえあるかもしれないですが)。
職員が充実しているとしたら、そのために多額の人件費が支払われているだろうし。
そういったことを鑑みると、そもそも医療が安い、ということが思い違いだとさえ思います。

もちろん、だからといって聖路加病院に問題ないとは思わないけれども、聖路加病院を批判するよりも、日本の医療をよくするための方法を考える方が建設的だなーと思います。

私は、この本を読む限りでは、今の聖路加の経営戦略は非常に面白いと思うし(といっても私そんなに経営わからないですが爆)、もし、このような戦略で黒字を出せれば、ほかの病院も経営難から立ち上がるためのロールモデルになりうる思います。

途中、まちづくりの基幹産業としての「医療」という話がありましたが、私はここに興味を強く抱いているので、ぜひこの辺をもっと発展させたい!と思いました♪