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This is the day

レビューを書いて文章力をあげたいという甘い考えの産物です。

学問と「世間」

学問と「世間」 (岩波新書)

学問と「世間」 (岩波新書)

わたしたちは、あまりに当たり前に回りにある者を「科学」することが少ない。
なぜなら、あまりにそのことが当たり前すぎて、もしくはその事実を覆すということが考えられなくて、また覆した後のこの世界がどうなるのかが考えられなくて、意図的に・無意識にものごとを「無視」してしまう。
阿部謹也は、そんな当たり前な物の一つである「世間」にスポットを当ててきた。
この本はその「世間」と学問の関係を記した貴重な一冊。

ただ、先にいっておくと、若干(本当に若干だけどw)、一橋大学大学院社会学研究科の宣伝のような気も・・・笑

でも、彼がいってることは凄く納得。
学問の世界にも、「世間」があって、その「世間」が学問の発達を妨げていることがある。
その「世間」を越えられれば、きっと学問はもっともっと、魅力的なものになるはず。

「生活社会」と「家政学」の結びつきが、すっごい新しい発見で、思わず身震いw
でも、いわれてみれば当然そうなのかも。

なにか小難しいことを小難しくいって「この人って頭いいんだな」って思わせるのは簡単だけど、そうじゃなくて、私たちのすっごい身の回りにあることを、そのままに記述してそのまま解明するっていうのは、すっごい大変だけどやりがいがある事だと思います。
学問には、確かに「生活」を越えたなにかがあるけど、一方で、生活に全く根付いていない学問はただの自己満足な気がする。
私も、これから、「生活」に焦点を当てながら、研究をすすめていきたい、と強く思いました。