日本の医療
- 作者: 池上直己,J.C.キャンベル,John Creighton Campbell
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1996/08
- メディア: 新書
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日本の「医療政策」の裏側がいろいろ書いてある本。
とはいえ、どちらかというと内容は王道な感じがしました。
10年前に書かれた本なので、若干古い感じが否めませんでしたが・・・
どうして日本の医療政策がこのようなみちをたどったのか、
日本の医療政策の裏側で牛耳っているアクターはなんなのか、
それらのアクターの力加減はどのようなものなのか。
そういったことが分かると言う点では、非常に政治的な側面に焦点を当てている本のような気もします。
書かれているのが日本人はお医者さん、アメリカ人の方は「日本の政治の専門家」らしいので、やはり「医療政策」をどの程度学んでいるのかは疑問でした。
だからなのかわかりませんが、日本の医療政策の中身の話は、あまり面白くなかった。
なんか、私にこういうこという資格はないと思うけど、もっとちゃんと考察してほしい。
結局、みんなが言っていることのよりあつめでしかないような気がします。
それでも、「みんなが言っていること」がどういうものなのか、知る上では有効でしょう。
あとは、政治的な医療政策を成功させるための方法もわかるでしょう。
但し、今後の医療政策の具体的提案にはそこまで有効ではないような。