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レビューを書いて文章力をあげたいという甘い考えの産物です。

日本の医療崩壊を救う「地域医療経営」―ニュージーランドの医療革命に学ぶ

日本の医療崩壊を救う「地域医療経営」―ニュージーランドの医療革命に学ぶ

日本の医療崩壊を救う「地域医療経営」―ニュージーランドの医療革命に学ぶ

すごく面白かった。
最初はちょっと小馬鹿にしてたんだけど、読めば読むほど、良い本だな、って思いましたよ。
日本のことに関する分析は、まぁそんなもんだろうという感じだったけど、
ニュージーランドの事例はすごく面白い。

やっぱり、医師一人一人からみると、
IT化っていうのは、必ず有益じゃないんだよね。
お金もかかるし、煩雑だし。
だけど、全国や地域という単位でみると、IT化がもたらすかもしれない
利益っていうのは決して小さくない。

だから、やっぱり地域レベルでの連携が必要なんだよね。
ただ、今の日本でそれはやるのは・・・けっこう難しいと思う。
大きい病院は私立だったりするから、行政で管理するのも難しいよね。

ニュージーランドは、医師や利益を有する企業とかが一緒に出資して会社を作ってる。
そういう会社は、海外にも進出してる。
これってすごいよなー。

日本がそっくりそのまま真似をするのは難しいと思う。
ただ、この本は、そういった「日本への適応」を行政の責任にしてる(?)感じがして
それもまた無責任なことだとは思う。

論文程度ならまだしも、本として出版するなら、「自分の考え」をもっと提示してほしい。

ともかく、地域医療を考える上では示唆がある本でした。