クオリティーオブライフ
- 作者: マーサ・C.ヌスバウム,アマルティアセン,竹友安彦,Martha C. Nussbaum,Amartya Sen,水谷めぐみ
- 出版社/メーカー: 里文出版
- 発売日: 2006/03
- メディア: 単行本
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
アマルティアセンの構想はすごいと思うんだけど、
この本は、死ぬ程つまらなくて、
ページ数とかは大したことないのに
なんと読み終わるのに一週間以上かかってしまった…
大失態…
アマルティアセンの構想は「潜在能力アプローチ」と言われます。
細かいことはアマルティアセンの本をよむなり、彼を紹介した文章を読むなりしてください。
まぁ、
潜在能力アプローチ=ある状態そのものを大切なものとみなす
功利主義アプローチ=生きるための手段や自由のための手段を重要とみなす
とかいう説明もかかれてましたが、
あーーーとにかく、この論文めんどくさいの…orz
まぁ、センの「潜在能力をどうやって判断するのだ!」みたいな話をいろんな人が討論するのです。
論文越しに。
個人的には、p132主観より客観を重視すべきで、なぜなら人々の見解や選好は調査etcではなく、民主的な政治プロセスの市民活動を通じて行うべきだ、というのが印象的。
あとは、p104「頼れるものがない人々は自由だとはいえない」とかね。
あと、p137
ソーシャルデモクラシー=不平等
ソーシャルリベラリズム=貧困
に注目している、といったこともなるほどー!という感じでした。
いろいろ考えさせられた論文ではあったけど、今考え直すと、結局なにを得られたのかはよくわからない…
まぁ、実際の統計の話とかは面白いんだけど、そして、その統計がどうやってより精密になっていくかってのも面白いんだけど、なんだか、重箱の隅をつつくような話をしている感じがした…
そういうもんか…