ブラックジャックによろしく
- 作者: 佐藤秀峰
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/06/19
- メディア: コミック
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漫画なのですが、夢中になって読みあさってしまって、
気がついたら寝る間を惜しんでました。
ちょっと普段は起きてない時間でした。
普段の勉強でもそうなったらいいのにorz...
医療界のきわどい問題を次々提示しています。
正直、今呼んでも全然違和感ない。
そうそう、「新ブラックジャックによろしく」はまだ読んでません。
これからよみたいなー
とりあえず、新生児の箇所と精神の箇所は特にやばかった。
新生児…
親に子供を選ぶ「権利」はあるのか?
親が子供を殺すことは可能なのか?
という説。
正直、親(弁護士の方)も医者も、どちらも正しい。
ただ、医者は医者だから、医者の論理として命を救うのだ、というのは
医療従事者の思いや行動について、非常に上手く捉えてるなと思った。
障害のある人が社会の中でどういきるのか、とか、社会の中で障害者はどうあるのか、とか
そういう議論は、病院内ではなくて、社会全般でなされなきゃいけない議論のはず。
私たちがいろいろなことを病院に押し付けすぎているように感じた。
そういう流れで言うと、精神の話はまさにその真髄。
統合失調病の人は「キチガイ」なのか?という問いに少しずつ疑問をもった。
普通の人であっても、あそこまで酷い目にあったり、
いきなり病院に幽閉させられたりしたら暴れるだろうな。
そう考えると、統合失調病の人を「キチガイ」にしているのは、私たち社会の成員一人一人なんだな。
漫画だから、いろいろ単純化されてはいると思うけど、
「医療崩壊」系のくだらない新書を読むよりよっぽど医療について考えるし、
医療についてわかる本だと思った。