This is the day

レビューを書いて文章力をあげたいという甘い考えの産物です。

児童虐待

児童虐待―現場からの提言 (岩波新書)

児童虐待―現場からの提言 (岩波新書)

まぁ児童虐待に関する現状がかかれているわけです。
なので児童虐待に関わる施設などの現状が知りたい人、
行政の仕事が知りたい人にはお勧め。

但しなんとなく、既知の話題ばかり、という印象ですが。

それから、「しつけ」や「暴力」の話も難しいですよね。
確かに、全く暴力を使わなきゃ良いんですが、
子供って本当に話したらわかるのか?ということなんですよ。
特に自分を思い出すと。

本当に愛していて、叩きたくない、けど今この子のために叩かなくてはいけない、という気持だったら
叩いてもいいときっていうのは、あると思うんです。

「叩いたか、叩いてないか」ということが重要なのではなくて、
「どういう気持で叩いたのか」ということなのだと思うのですよね。

印象的だったのは、最後のほうの「ただ単に虐待を広めるだけではダメで、子育ての楽しさも伝えなくてはいけない」ということ。
やはり、虐待を広めるだけでは、「私も虐待してるんじゃないか」とか「あの人虐待しているんじゃないか」というマイナスな感情だけがうまれるのだと思うのです。

最後に。
途中で「ニーバーの祈り」がセルフグルプグループで用いられているということです。