児童虐待
- 作者: 川崎二三彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/08/18
- メディア: 新書
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まぁ児童虐待に関する現状がかかれているわけです。
なので児童虐待に関わる施設などの現状が知りたい人、
行政の仕事が知りたい人にはお勧め。
但しなんとなく、既知の話題ばかり、という印象ですが。
それから、「しつけ」や「暴力」の話も難しいですよね。
確かに、全く暴力を使わなきゃ良いんですが、
子供って本当に話したらわかるのか?ということなんですよ。
特に自分を思い出すと。
本当に愛していて、叩きたくない、けど今この子のために叩かなくてはいけない、という気持だったら
叩いてもいいときっていうのは、あると思うんです。
「叩いたか、叩いてないか」ということが重要なのではなくて、
「どういう気持で叩いたのか」ということなのだと思うのですよね。
印象的だったのは、最後のほうの「ただ単に虐待を広めるだけではダメで、子育ての楽しさも伝えなくてはいけない」ということ。
やはり、虐待を広めるだけでは、「私も虐待してるんじゃないか」とか「あの人虐待しているんじゃないか」というマイナスな感情だけがうまれるのだと思うのです。
最後に。
途中で「ニーバーの祈り」がセルフグルプグループで用いられているということです。